佐賀市松原4丁目6番18号
肥前通仙亭
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「宇治 萬福寺に蘇る 売茶翁の一茶壺」が開催されました。
2014.06.15煎茶中興の祖とも仰がれる、高遊外売茶翁が若い日より修業を重ねた、黄檗宗大本山萬福寺で、岡田亘令管長猊下並びに浅井宗務総長のご臨席の元に、宇治市山本正市長、佐賀市秀島敏行市長をはじめ関係 各位のお力添えをいただき、盛大に「偲ぶ会」を開催させて戴きました。
また、関西佐賀県人会御出席の、佐賀県古川康知事も御多忙の中を萬福寺までお越し戴き偲ぶ会を激励して頂きました。会員一同感激いたしています。
「萬福寺に蘇る売茶翁の一茶壺」に至るまでの経過をご紹介させて いただきます。
昨年の売茶翁没後250年記念事業の後に、黄檗宗 萬福寺様からお話を頂き、国の重要文化財松陰堂で売茶翁を偲ぶ会を、開催させて戴くこととなりました。テーマ「売茶翁の一茶壺」とは、売茶翁偶成に詠まれた、「僧侶でも、道士でもなく、また、儒者でもない。黒面で白い鬚の貧乏な禿頭の男。この都で、能書き並べ茶売りをすると悪口を言うが、実は天地すべてが 一茶壺なのだ。」から活用しました。一茶壺は漢の役人が薬を売る老人 の壺に入ってみるとそこは別世界、仙境だったという「壺中の天地」の 話です。売茶翁が求めた、天地 すべてが平等な世界の再現です。
偲ぶ会は、開山堂での献茶式から始まり、開会式は黄龍閣で開かれ、会場を松隠堂に移して、「語る会」と「偲ぶ茶会」が開催されました。開会式は萬福寺浅井宗務総長にお言葉を頂き始まりました。 500名を超える方が 訪れ、会場に入りきれない盛況でした。
「講演」は売茶翁研究家ノーマンワデル氏が「売茶翁の画像について」
「語る会」は売茶翁の墨書、遺品の展示を本会名誉会員の寺崎正さんが 解説。さらに、黄檗研究家大槻幹郎先生、9代目永谷宗圓翁、佐賀龍津寺 武藤 長章住職が、それぞれの立場から、売茶翁を熱く語られました。
「偲ぶ茶会」は築350年の松陰堂で開催され、選茶の間では、本会 名誉会員 中川弘寿社中の皆様により、鏡点前席・大福茶席・涼風煎茶席の3席が開かれました。
庫裡の遊仙席では、名誉会員今坂華山社中により売茶翁の世界をしのび謡や琴の調べが流れ、文人茶会が再現されました。また、NPO売茶翁顕彰会とNPO永谷宗圓翁顕彰会が、(宗圓茶)と佐賀嬉野茶(高遊外売茶翁茶)、宇治の冷茶と売茶翁せんべいでお席を開きました。
永谷宗圓顕彰会の皆様、前日よりの準備を含め誠にありがとうございました。報道各位にも取材に来ていただき、京都新聞には事前に、大きく報道され、また、NHK京都放送局からはその日のうちに、偲ぶ会の様子が関西地区に放送していただきました。勿論、地元の佐賀新聞にも両市長交流の写真入りで伝えられています。
皆様のお力添えで、見事な「宇治萬福寺で蘇る、売茶翁の一茶壺」が開催できました。ありがとうございました。
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